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栄養士のつぶやき 一覧

栄養士のつぶやき「感染性胃腸炎について」

今年もあとわずかになりましたが、皆さんはやり残したことはありませんか。

今回は冬場に多い「感染性胃腸炎」についてお話します。

食品は水、手などを通してウイルス、細菌が感染し、激しい嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出ます。健康な人は数日で回復する例が多いですが、高齢者や免疫力が低下している方は、重症化することもあります。こまめな手洗いなどの予防策が必要です。

 

 

感染予防に役立つ食材!

南瓜

冬至に南瓜を食べると風邪をひかないと言われるように、南瓜には免疫力を高めるのに必要な栄養素がたっぷり含まれています。南瓜に含まれるβカロチンは高い抗酸化作用のあるビタミンAに変わると、粘膜を保護してウイルスから私たちの身体を守ってくれます。

 

納豆

発酵食品である納豆には、食物繊維と善玉菌のサポートをする納豆菌の両方が含まれており腸内環境を整えてくれます。免疫力と腸内環境は密接に関係していて、腸内環境を整えることで免疫力アップにつながります。

 

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栄養士のつぶやき「ウイルスについて」

秋風が心地よい季節になりましたね。

今回はインフルエンザに負けない身体をつくる方法についてお話します。

今年は、インフルエンザとコロナウイルスの両方の感染の危険性も考えられます。

 

 

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染し、例年11月~12月ごろに流行が始まり、1月~3月にピークを迎えます。

 

免疫力を高める栄養素

 

タンパク質

免疫細胞をつくる素となる

 

 

ビタミン・ミネラル

免疫細胞の働きを活発にし、皮膚や粘膜を保護しウイルスに対する抵抗力を高める

 

乳製品

免疫細胞の働きを高め善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれる

 

2つのウイルスに負けないためにも日ごろからしっかり食べて、運動して睡眠をとりましょう。

 

 

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栄養士のつぶやき「未病について」

緊急事態宣言が解除されていますが、まだまだ気を緩めず感染対策をしていく必要がありますね。

今回は、「未病」についてお話します。

 

健康状態と病気の間には「未病」という段階が存在します。

 

未病の第一段階

・健康とまではいかないけれど、好きな物を食べることができるし、身体を動かすことができる人。

・医師から処方された薬を飲んでいるけれど、好きな物を食べることができるし、身体を動かすことができる人。

 

 運動不足や過食など不適切な生活習慣は、「未病」の要因です。生活習慣を改善できれば、生活習慣病や、それに続く脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気の発症を未然に防ぐことができます。脂質異常、高血糖、高血圧などを防ぐためにも食・運動・社会参加に取り組みましょう!!

 

食といえば、長沢病院の庭にイスラ(ユスラウメ)の実が沢山つきました。効能として不眠症や食欲増進があります。ジャムにすると甘酸っぱくて美味しいですよ!

 

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栄養士のつぶやき「生活リズムについて」

今回は健康で元気でいるために、すこやかな生活リズムの3原則をお話します。

 

 

健康で元気にいるためには、3つのことを意識することが大切です。

①食事

・食事の時間(1日3回規則正しく)

・栄養バランス

・塩分を控える

 

②運動

・丈夫な体づくり

・心臓や肺の動きが良くなる

・筋力向上

 

③睡眠

・体の疲れをとる

・抵抗力や治癒力を高める

 

健康な身体作りの食事は主食、副菜、主菜、果物、乳製品をバランスよくとりましょう。

 

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栄養士のつぶやき「食後の空腹感」

今回は食後なのに空腹感に襲われる理由について話そうと思います。食事を済ませたばかりなのに、なんとなく満腹にならないという経験はありませんか。空腹感は身体に食べ物が入ってくるだけでは満たされないこともあるようです。

原因

  • 睡眠不足

睡眠時間が短いと、食欲と代謝の調節をおこなう物質「レプチン」が減少し、あわせて食欲増進物質の「グレリン」の増加にもつながります。つまり、寝不足だと空腹感が強まり、また、食べても満足感を感じなくなり過食の原因になります。

 

  • 水分不足

体の水分が足りない時におこる脱水症状は、空腹感とよく似ることがあります。食事をするとき、乾燥した口内に唾液が分泌されるため、水分不足だと気付きにくいですが、体に必要な水分量が足りてないと気付かないうちに脱水症状に陥ることもあります。

 

  • 糖分の摂りすぎ

糖を摂取して食後の血糖値が上昇すると、「インスリン」という成分が分泌されて血糖を下げる働きをします。大量に摂取すると身体が一時的に「低血糖」状態に陥るため脳はエネルギーが足らないと判断し甘いものが食べたいとうい感覚に繋がるのです。

 

  • ストレス

精神を安定させる作用を持つ成分の一つに「セロトニン」があります。食欲をコントロールする作用があり、ストレスにより体内のセロトニンが減少し、同時に食欲が抑えられなくなります。


栄養士のつぶやき「高尿酸血症・痛風」

今回は、「高尿酸血症・痛風」についてお話します。

 

特徴

成人男子の5人に1人は高尿酸血症と言われています。特に30歳代がもっとも多く、若年化の傾向がみられます。尿酸値の上昇の原因は、食物に含まれるプリン体の他、最近ではアルコール飲料や激しい運動、肉体労働、ストレスなどが原因とされています。

 

診断

尿酸の血中濃度が7.0mg/dl以上は要注意です。痛風発作は、激しい痛みが限局して起こります。足の親指の付け根が腫れて、風が吹くだけでも痛いと言われています。

 

治療

発作時には非ステロイド系抵抗炎薬での治療が行われていますが、食事療法、飲酒制限、運動習慣などの生活改善も重要です。

 

食事療法のポイント!!

プリン体含有量の多い食品とアルコール飲料を制限する。

 

極めて多い(300mg以上)

鶏レバー、干し物類、白子、肝

 

多い(200~300mg)

豚レバー、牛レバー、カツオ、大正エビ

 

少ない(50~100mg)

鰻、ワカサギ、豚ロース、牛肉ロース、牛タン

 

極めて少ない(~50mg)

魚肉ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、数の子

 


栄養士のつぶやき「野菜を摂りましょう!」

今回は暑くて食欲が落ちる夏こそ、野菜を食べたほうがいい理由について話します。

 

 

①水分が多い

食事から摂る水分量は意外と多く、一日あたり約1リットルほどあります。

夏場に多い熱中症予防には水分摂取が重要ですが、飲み物ばかり注意しても、食事からの摂取量が減ると、水分不足になる可能性が高まります。食事の中でも、主食(特にご飯)や野菜、果物は水分が多いので、積極的に摂りましょう。

 

②カリウムが多い

汗をかくことによって、ナトリウムだけでなくカリウムも失われていきます。イモ類、しそ、枝豆をはじめ野菜全般にカリウムが多く、汗とともに失われたカリウムを補うことができます。

 

③ビタミンB1が多い

トウモロコシ、枝豆、インゲンなど夏が旬な野菜は、ビタミンB1が豊富です。B1は糖質の代謝を高めるので、夏バテ防止に効果的です。

 

④ポリフェノールが多い

ナスのナスニンやアントシアニン、ピーマンのアピゲニ、トマトのリコピンなど色素の濃い野菜はポリフェノールが豊富です。夏場は多量の紫外線によって酸化されやすいので、野菜を食べて抗酸化作用のあるポリフェノールを積極的に摂取していきたいですね。

 

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栄養士のつぶやき「ペットボトル症候群について」

今回は、ペットボトル症候群についてお話します。

清涼飲料水などの飲み物は、熱中症対策でも使用されていますが糖質が多く入っているので、飲み過ぎるとペットボトル症候群という恐ろしい病気を引き起こします。

ペットボトル症候群とは

ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンク、缶コーヒーなど、糖分の入った清涼飲料水を多く摂取することで発症する病気のことです。喉が渇いた際にお茶や水ではなく、スポーツドリンクを飲むと急激に血糖値があがり、それにより喉が渇いて、また飲んでしまい高血糖を引き起こすという悪循環が起こります。

清涼飲料水(500ml)には約33g、角砂糖10個分が含まれています。しかも吸収が早くなるように成分が調整されているので急激に血糖値が上がります。血糖値をコントロールしているホルモン(インスリン)の働きが低下し、糖の代謝がうまくいかず糖尿病を引き起こす原因になります。喉が渇いたからといって飲み過ぎには注意です。

 

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栄養士のつぶやき「血糖値のメカニズム」

今回は、「血糖値のメカニズム」についてお話します。

血糖値の正常値は

・空腹時血糖値99mg/dl以下

・食後2時間血糖値7.8mm/ol(140mg/dl)

 

食事や間食をすると、その直後から血糖が上がり、健康な人ならインスリンが十分に働いて、食後2時間もすると前と同じ値まで戻ります。

 

血糖値の上がりにくい食べ物

一般的に、血糖値が上がりやすいのは、すぐにエネルギーになりやすいご飯やパン、果物、砂糖などの炭水化物の多い食事といわれています。しかし、血糖に影響するからといって、炭水化物を食べないと、栄養バランスが乱れてしまいます。同じ炭水化物を含む食品でも、食物繊維の量により、血糖値が穏やかに上がる食品もあります。白米より玄米や麦ごはん,うどんよりソバを選んだりすると血糖値の上昇を抑えられます。

 

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栄養士のつぶやき「食中毒対策について」

今回は「食中毒対策」についてお話します。

基本的なことですが、こまめな手洗いや食品をしっかり洗うなど、ちょっと注意するだけで予防することができます。

買い物での注意

・新鮮かどうかチェックする

・賞味期限を調べる

・肉、魚はそれぞれ分けて包む

・寄り道しないでまっすぐ帰る

 

家庭での注意

・冷蔵庫は10℃以下を維持する

・食材を長時間室温に放置しない

・過熱を十分にする

・調理器具は食材に別に分けて使用する

・時間がたちすぎたり、怪しいと思ったら捨てる

 

 

食中毒を引き起こす菌

腸管出血性大腸菌O157 原因:食肉、発芽野菜(もやし)

特徴は感染力が強く、少しの菌でも感染してしまう。潜伏期間が長く、感染が周囲に広がる可能性があるので注意する。

 

サルモネラ菌  原因食品:食肉、卵

自然界に公分布している菌で、身近なペットや家畜もこの菌を持っている。低温や乾燥に強く、熱に弱いのでよく火を通すことが大切である。

 

腸炎ビブリオ 原因食品:魚介類

海水や海中の泥に潜み、夏に集中発生する。熱に弱く、高温、低温になると繁殖が鈍る。

 

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