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栄養士のつぶやき「トランス脂肪酸って何?」

今回はトランス脂肪酸についてです。

トランス脂肪酸には牛肉や牛乳などの天然食品に含まれているもの油脂を加工・精製されて生じるものがあります。主に油脂を加工・精製して製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに含まれています。

 

 

アメリカでは、FDA(食品医薬局)がトランス脂肪酸を含む食品使用について、2018年以降原則禁止と発表しました。世界的にみてもこのトランス脂肪酸は健康への悪影響が指摘されており、各国で規制の対象となっています。日本では世間の批判を受けて、マクドナルドなどの企業では、トランス脂肪酸低減の動きがありますがまだ規制の対象にはなっていません。

 

トランス脂肪酸の健康への影響

肥満、免疫力の低下、動脈硬化、悪玉コレステロールの増加、心臓疾患、不妊、癌、アレルギー等を引き起こすと言われています。

 

 

私たちの生活の中に深く溶け込んでしまっているので完全に避けることは難しいかもしれません。ですが、意識して避けていきバランスの良い食事を心がけましょう。


作品紹介「バラのリース」

今回の作品は「バラのリース」です。折り紙とは思えない程のクオリティですね。香りはないですが、見ても癒されますよね。ちなみにバラの香りでストレスを緩和する研究発表があります。どうやら、ストレスホルモンの分泌を抑える効果があるそうです。

さて、問題です。本物の薔薇はどれでしょう?

 

 

どれもみんな綺麗ですね。パーティーなどの飾りつけにもってこいですね。

 

 

 


長沢だより「アニマルセラピー」

みなさん動物すきですか。私は見てるだけで癒されています。

今回は「アニマルセラピー」についてです。

 

 

 アニマルセラピー(動物介在療法)は、動物との触れ合いによって精神的アプローチや身体機能を図る療法になります。認知症患者や、感情のコントロールが難しい方に用いられることがあります。また、アニマルセラピーの研究が進められており、高齢者の寿命が伸びるという研究報告もあります。

 

 有名なのは「ドッグセラピー」です。現在、犬や猫と一緒に入居できる施設もあります。また、飼い主が亡くなって引き取り先の無い犬や猫、殺処分寸前だった犬や猫を引きとり、施設全体で面倒を見る取り組みも行われています。動物を世話することで、入居者である高齢者は穏やかな気持ちになり、精神的に安定するという効果もあります。

 

哲くん「今日はハロウィン、みんなでパーティーだワン!!」

 


健康ぶらり旅「やっぱり温泉ですね」

「はぁ~っ」と出した息は、まだ白くないみたいです。でも、朝晩寒くなりましたね。皆さん、寒さ対策はどうしていますか。私は夜寒いとき、ひたすら身体を動かしています。後は温泉などもいいですね。

 

さて、今回は「温泉療法」についてです。温泉療法とは温泉に入浴、あるいは飲用することなどによって体調を調え、傷、疾病などを治療する医学的見解に基づいた医療法の一つです。

 

※画像の場所は俵山温泉です。ここの白猿の湯はペット湯も完備されています。

「白猿の湯」

泉質  :アルカリ性単純温泉

泉温  :41.1度

PH値  :9.9

適応  :神経痛、筋肉痛、関節痛、リウマチなどなど

営業時間:7:00~21:00(ペット湯時間 11:00~16:00※要予約)

※レストランや新鮮な野菜など地元特産品を販売しています。

 

哲くん「気持ちいいいワン!」


誤嚥性肺炎について

今回は「誤嚥性肺炎」について説明します。

 

 

現在、85歳以上の高齢者の死亡原因は

1位 がん(悪性新生物)

2位 心疾患

3位 肺炎

※肺炎死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者です。

 

誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。

高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。

再発を繰り返し、耐性菌が発症し治療困難になる場合があります。

 

誤嚥性肺炎の起こる理由

細菌を含んだ分泌物の誤嚥

 

胃逆流物による誤嚥

 

症状について

発熱・せき等、通常の症状を訴えないことも多く、なんとなく元気がない、倦怠感を訴えることもあります。しかし、高齢者の場合、症状が軽くても肺炎が進行している場合があります。

・食事する時間が長い

・痰が濃くなった。

・ボーっとしている

・食べ物をため込んで飲み込まない

などの様な症状でも、肺炎の可能性があります。

※重症になると呼吸不全にもなりますので、早期の受診を心がけてください。

 

誤嚥性肺炎の予防について

食事の形態で硬いものが食べにくくなっているようなら、柔らかいものにする必要があります。刻んだり、押しつぶして、食べやすいものにしてみてください。また、水やお茶などは誤嚥しやすい為、トロミをつけましょう。

 

注意が必要な食べ物

  • 力性のある餅やこんにゃくなど
  • 水分の少なくパサついているゆで卵やふかしイモ
  • 分が多い汁物やお茶、ジュース
  • 味のきつい酢の物
  • 粒が残りやすいナッツ類やおせんべい

 

※よくベッドをギャッジアップしないで、そのまま食事介助をしている事がありますが、この状態では、飲み込みにくく飲み込む前に、喉に流れてしまう場合があるので危険です。

 

ベッドの角度は30度以上になるようにし、座位が保てるならできるだけ前屈みになるようにしましょう。そして、30度は、患者自身で食事は目視できないため、食事の介助が必要です。リクライニング位45度以上が自力摂取可能です。また、食べてすぐベッドに横になるのは危険です。30分程は座ったままの状態にしてください

 

口に運ぶ量を加減しましょう

一口が多いと、中々飲み込めず誤嚥の元になってしまいます。また介助をする場合は、食べるスピードに合わせて口へ運びましょう。テレビなどを見ながら食べると誤嚥しやすくなるので、食事に集中できるようにしましょう。

 

嚥下機能を上げるリハビリを行う

唇や舌、頬などを動かす運動をする事で、誤嚥を予防します。唇を尖がらせたり、舌を突き出すとか上唇や下唇につけてみる、頬を膨らますなどの運動をします。また歯ブラシを使って、口の中をマッサージするのも良いです。

口腔体操は、毎回の食事の前に5~10分程度行うと効果的です。

●パタカラ体操 「パタカラ、パタカラ、パタカラ・・・」 と 『パ タ カ ラ』 を出来るだけ早くはっきりと発音することで、舌や唇のy体操になります。 「パタカラ」以外の好きな早口言葉で行っても効果があります。

●舌体操 舌を前後、左右、上下に動かすことで舌の力や、動く範囲を向上させる訓練です。

 

口の中を清潔にする

誤嚥による肺炎を予防する為にも、口の中を清潔にしておきましょう。口の中は細菌が繁殖しやすく、唾液に菌が付いたまま誤嚥すると、肺炎になってしまう恐れがあります。歯だけではなく舌も磨き、うがいができるなら行いましょう。また入れ歯があれば、外して洗浄します。

 

日常生活の変化に気をつけ、早めにかかりつけの医師や病院に相談することが、誤嚥性肺炎の発見につながります。


【注意 】インフルエンザについて

季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。流行は12月~3月です。

 

 

インフルエンザの予防・治療について

  • 流行前のワクチン接種

インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症したと場合の重症化防止に有効と報告されています。

 

 

  • 飛沫感染対策としての咳エチケット

 インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみ等による飛沫感染です。したがって飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。飛沫感染対策ではマスクは重要です。特に感染者がマスクをする方が、感染の拡散を抑えることができます。

 

  • 外出後の手洗い等

 流水・石鹸による手洗いは手指など体についているインフルエンザウイルスを物理的に除去します。インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。

 

  • 適度な湿度の保持

 空気が乾燥すると、軌道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザウイルスにかかりやすくなります。加湿度などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

 

 

  • 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

 

  • 人混みや繁華街への外出を控える

 インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味の方は繁華街への外出を控えましょう。やむ得ず外出しなければならない場合、不織布制マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。ただし、人混みに入る時間は極力短くしましょう。

 

昨年と同様にノロウイルス(感染性胃腸炎)への注意も重要で、インフルエンザと感染性胃腸炎を一緒に感染したり、今季にインフルエンザに複数回感染する可能性もあるので注意が必要です。

少しでも異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。


栄養士のつぶやき「ひじきが・・・」

え・・・ひじきって鉄分少ないの?(>_<)

そうなんです。その答えは後ほどで、今回は血液の疾患・病態(貧血)について紹介します。その中でも一番多い貧血鉄欠乏性貧血についてお話します。

 

特徴

鉄が足りないためにヘモグロビンが合成できず貧血をきたす。貧血の中で最も多い貧血。若年~中年女性に多い。

 

原因

・鉄分の不足

・鉄分が必要になってしまった→成長期、妊娠中

・鉄分が出ていく→月経過多、消化管出血、癌

 

食事療法

鉄は吸収率の低い栄養素です。鉄欠乏性貧血を予防するには、毎日の食事から鉄分が不足しないよう十分に摂ることが必要です。

  1. 食事は栄養バランスを考え、毎日3食きちんととる。
  2. 鉄分を含む食品を十分にとる。
  3. たんぱく質を十分に摂る。
  4. 鉄の吸収利用をよくする。
  5. 食事中の緑茶や紅茶、コーヒーなどは控える。

 

さて、ひじきについてです。何故鉄分が多い食品になっていたかというと、昔は鉄鍋でひじきを調理していたことから、鉄鍋の鉄分がひじきに溶け出しているからだそうです。今はステンレス鍋などで調理しているから鉄分が溶け出すことはないのです。

 

 

ただ、ひじきは

カルシウムが牛乳の約12倍 

(カルシウムは歯や骨の成形を助けます)

食物繊維がごぼうの約7倍

(食物繊維はお腹の調子を整えます)

マグネシウムがアーモンドの約2倍

(マグネシウムは血液の循環を正常に保ちます)

私たちの身体にうれしい栄養素がたくさんありますので、バランスよく摂りたいものですね。


健康ぶらり旅「水族館で血圧安定?」

え・・・水族館で健康になれるの?

 

  

 

そうなんです。

「水族館で魚を観て過ごすことで、身体的及び精神的な健康状態の改善が期待できるようだ」という英国国立水族館、プリマス大学、エクセター大学からの研究報告がありました。研究チームは、水族館の展示を眺めることで血圧と心拍数が低下すること、魚の数が増えるほど人々の注意が長続きし、その分気分にも反映されることを発見しました。

 

  

 

また、水族館は自然環境に触れる機会が少ない人達に“自然”の癒やし効果を体感できますよね。


栄養士のつぶやき「たんぱく質をとろう」

スポーツの秋ですね。これからはマラソン大会などが多くなっていますね。私も毎年出場しています。

 

※山陽小野田市のきららビーチです!

 

さて、今回はスポーツと栄養について話そうと思います。

スポーツには筋力、持久力、瞬発力の3つの力が必要です。

 

 

○筋力をつけるためのポイント

筋トレ+たんぱく質

筋力をつけるには、筋トレと筋肉の材料であるたんぱく質をとりましょう。

 

○持久力をつけるためのポイント

炭水化物+鉄+ビタミン

長時間耐えるエネルギー源の炭水化物、酸素を運ぶ鉄、食べ物をエネルギーに変えるビタミンをとりましょう。

 

○瞬発力をつけるためのポイント

たんぱく質+カルシウム

瞬発力をつけるために必要な栄養は、たんぱく質とカルシウム。筋肉だけを効率よく増やすためには油の多い肉や揚げ物は避けましょう。

 

スポーツするには、身体を動かすためのエネルギーが必要。バランスよく食事をしましょう。


ノロウイルスの流行時期について

肌寒くなると流行し始めるノロウイルス。

 

今年の10月初旬に高知市の病院で集団食中毒が発生しました。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に多く発生します。

 

 

 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

 

 ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。従って、周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。

 

患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、

○食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。

 

 

 

○下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。

 

 

○胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。

 

 

特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。

 

詳しくは厚生労働省 感染胃腸炎(ノロウイルス等)をご覧ください。