秋の夜長、虫の音が心地よい季節となりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。
今回は「食生活と認知症の関係について」です。
高齢になると、認知力低下により食べ物や姿勢、嚥下の仕方などに様々な問題がでてくることがあります。
症状として、だんだんと食べない、食べたことを忘れる、食べ物を認知できない、口を開けないといった問題が出てきて、自分ひとりで食べることが困難になります。
食べない時の対応
○体調を調べ、問題なければ様子を見る
熱を測り、口腔内や体調が悪くないかを確認し、食事拒否が続くなら1日様子を見ましょう。
○怒らない
食べ物だと思わないことで床に落としたり、食べ物で遊んだりしても怒らないでください。食事は美味しくて楽しいものではなくなってしまい拒否が強くなってしまいます。
○無理やり口に入れるのは危険
口の中にいつまでも食べ物があるときは飲み込みにくいかもしれません。とりあえず口の中の物は吐き出させて、少し刻んだりして食べやすいものに変えたり、少量だけ口に運んでみましょう。
食べないことへの改善策
○体調管理をしましょう
虫歯や入れ歯の不具合がないか時々見ましょう。また、お腹が張っていて便秘の可能性もあるので排便チェックをしましょう。
○美味しいことをわかってもらう
「これ美味しいよ」「一口だけでも味見しませんか」
などと声をかけて、少しずつ口に入れてあげましょう。また、味付けは甘めの方が食べやすいです。
○自分で食べられる工夫をする
お箸が使いづらくなっているようだったら、スプーンやフォークを用意しましょう。手づかみでも食べれるようにおにぎりなどの工夫をしましょう。
楽しく、おいしく食事を摂ることを大事にしていきましょう。