栄養士のつぶやき「食物繊維」
秋風が気持ち良い季節になりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今回は食物繊維についてお話します。
腸内細菌のエサとなる食物繊維が不足すると、細菌がエサを求めて腸の粘液を食べてしまうため、粘液が薄くなり、腸の粘液まで傷つけてしまうことがあるそうです。
食物繊維の種類
①水溶性食物繊維
ペクチン りんごやみかん等の果物、いも類
ヘミセルロース 昆布、ワカメなどの海藻類
ガム質 大豆やカラス麦等の素麺
働き
・水を含むとゲル状になり、便を柔らかくする
・余分なコレステロールを体外に排出し、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える。
②不溶性食物繊維
セルロース: 大豆、ごぼう、小麦ふすま、穀類など
ヘミセルロース: 小麦ふすま、大豆、穀類、野菜など
リグニン: 小麦ふすま、穀類、完熟野菜類など
働き
・体内で水を吸収して膨らみ、便のカサを増やす
・保水性が高く、腸で水分を吸収し、便のカサを増す一方で、便秘の人が摂りすぎると便秘を悪化させることもある。
水溶性、不溶性をバランスよく含む食材
ニラ
ニラには、水溶性0.5g(100g当たりに含まれる量)、不溶性2.2gが含まれている。
ニラは豚肉と相性が良いので、豚ニラ炒めがおすすめです。
玉ねぎ
玉ねぎには水溶性0.6g、不溶性1.0gを含む玉ねぎに含まれるケルセチンは、油と一緒に摂ることで吸収が良くなる。カボチャと玉ねぎの味噌汁がおすすめです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、バランスよく栄養をとり健康な体作りをしましょう!!