栄養士のつぶやき「ノロウイルスについて」
今回は1月に発生しやすいノロウイルスについて話そうと思います。
冬なのになぜ多い?
ノロウイルス食中毒の多くは、生のカキや二枚貝を含む料理によって起きています。日本で生ガキをよく食べるのは冬なので、この時期に多いと考えられます。
感染はどのように広がる?
接触感染
ノロウイルスに汚染された食品を食べて口から感染する経口感染者の便や吐物に触った手指を介して、ノロウイルスが口から入ってしまうことで感染する。
飛沫感染
感染者の便や吐物を処理する際などに飛び散ったノロウイルスを吸い込んで感染する。
症状は?
下痢、嘔吐、腹痛、発熱などがあります。
潜伏期間は?
ノロウイルスに感染してから症状が現れるまでの時間は、およそ24~48時間です。
子供・幼児の嘔吐、お年寄りの嘔吐に注意
ノロウイルスそのものによる死亡例はほとんどないのですが、嘔吐による窒息や誤嚥性肺炎によって乳幼児や高齢者がなくなるケースがまれにあるため、注意が必要です。
対策・予防は?
手洗い、消毒が重要になります。ノロウイルスは口から感染しないため、食品感染、飛沫感染、手をぬぐうなどの行為からしか感染しません。よって、対策は汚染された食品を口にしない、飛沫しやすい環境に身をおかない、口物をぬぐわないことが鉄則になります。
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