栄養士のつぶやき「ひじきが・・・」
え・・・ひじきって鉄分少ないの?(>_<)
そうなんです。その答えは後ほどで、今回は血液の疾患・病態(貧血)について紹介します。その中でも一番多い貧血鉄欠乏性貧血についてお話します。
特徴
鉄が足りないためにヘモグロビンが合成できず貧血をきたす。貧血の中で最も多い貧血。若年~中年女性に多い。
原因
・鉄分の不足
・鉄分が必要になってしまった→成長期、妊娠中
・鉄分が出ていく→月経過多、消化管出血、癌
食事療法
鉄は吸収率の低い栄養素です。鉄欠乏性貧血を予防するには、毎日の食事から鉄分が不足しないよう十分に摂ることが必要です。
- 食事は栄養バランスを考え、毎日3食きちんととる。
- 鉄分を含む食品を十分にとる。
- たんぱく質を十分に摂る。
- 鉄の吸収利用をよくする。
- 食事中の緑茶や紅茶、コーヒーなどは控える。
さて、ひじきについてです。何故鉄分が多い食品になっていたかというと、昔は鉄鍋でひじきを調理していたことから、鉄鍋の鉄分がひじきに溶け出しているからだそうです。今はステンレス鍋などで調理しているから鉄分が溶け出すことはないのです。
ただ、ひじきは
カルシウムが牛乳の約12倍
(カルシウムは歯や骨の成形を助けます)
食物繊維がごぼうの約7倍
(食物繊維はお腹の調子を整えます)
マグネシウムがアーモンドの約2倍
(マグネシウムは血液の循環を正常に保ちます)
私たちの身体にうれしい栄養素がたくさんありますので、バランスよく摂りたいものですね。